別府競輪の開設75周年記念GⅢ「オランダ王国友好杯」は最終日の8日、第12Rで決勝戦が行われ、守沢太志(39=秋田)が新山響平の突っ張り先行に乗って別府記念3度目のV。9「RのレインボーカップA級ファイナル1~3着の小原丈一郎、橋本智昭、川口雄太は9日付けでS級2班に特別昇級する。

二度あることは三度ある。守沢が連係した新山を差し切り、21、23年に続く当競走2年ぶり3度目のV。優勝自体も24年7月の和歌山FⅠ以来約1年ぶりで、別府記念と抜群の相性を誇る男が輝きを取り戻した。
「とにかく(新山)響平のおかげ。こういう舞台でワンツーを決められて良かったです」
Sは地元の前回覇者・阿部将に譲ったが、すぐにバックで先頭を取り切ると、新山に前受けを任せた。新山が絵に描いたような突っ張り先行で主導権を取り切ると、守沢は番手でぴったり追走。最終2センターで捲ってきた阿部将にけん制を入れつつ、最後の直線で鋭く伸びた。準決勝では新山を差せなかっただけに「自分でもびっくりしています」と目を丸くした。
GⅢ通算5Vのうち、別府記念で3V。「本当に相性がいい。あと20回くらい呼んでほしいですね」と頰は緩みっぱなしだった。9日後にはGⅠ高松宮記念杯へ。勢いそのままに、ビッグタイトルをつかみにいく。(北野 将市)
◇守沢 太志(もりさわ・ふとし)1985年(昭60)7月20日生まれ、秋田県大仙市出身の39歳。96期。2020年から3年連続でグランプリ出場。これが通算39度目のVで、GⅢは23年12月の別府73周年記念以来5度目のV。1㍍70、75㌔。血液型B。
◆次走 優勝した守沢太志、2着の新山響平、3着の村田雅一はGⅠ岸和田高松宮記念杯(17~22日)に出走する。